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チア基礎講座〜演技構成について〜

チアリーディング観戦楽しいですよね。

でも、実際みんな同じような演技で何故なんだろうって思いませんか。

それには訳があります。

今日その理由の一つである演技構成についてお話しできればと思います。

 

 

JCA演技基準

まず、日本で多く知られているチア協会、JCAの基準についてです。

協会名を聞いただけではわからないと思いますが、有名どころだと

 

中学…あつぎオールスター、箕面自由学園、梅花中学

高校…箕面自由学園、梅花高校、千葉明徳学園目白研心高等学校

大学…日本文理大学梅花女子大学日本体育大学帝京大学

 

このような有名どころのチームが所属しております。

よく夏にテレビで大会演技を見るのはこの協会です。

日本では2つチア協会がありますが、現状こちらの方が規模は上です。

こちらの自由演技競技の演技構成についてご説明いたします。

 

●自由演技競技とは

自由演技構成上の諸規則に従い、演技の要素(アームモーション、パートナースタンツ、ピラミッド、タンブリング、ジャンプ、ダンス)をチア/サイドラインや音楽と組み合わせ演技を行う。

 

 ●演技人数

 小学校低学年…15名〜25名

 小学校高学年…10名〜20名

 中学校部門以上…8名〜16名

 

●演技エリア

 12m四方内で演技を行うこと。(青マットの白いライン)

 演技者がエリア外へ出た場合、1回につき5点の減点となる。

→よくタンブリング(バク転などの床運動)してはみ出してるやつ。

 

●演技時間

 演技開始から終了まで2分20秒以上、2分30秒以内とする。

 そのうち1分30秒以内は音楽を使用しても良い。

 規定時間の超過/不足の場合は10点減点となる。

→音楽は1分30秒以内の使用です。そのため、チアサイドラインは必然と1分前後になります。

 

●演技内容

 チアとサイドライン、各一種類以上を演技の中で音楽を使用しない部分に必ず含むこと。また、チアとサイドラインどちらかに、異なるアームモーションの形を4つ以上を組み合わせ、全員で同時に連続して行う『4モーション』部分を必ず含むこと。(中学、ジュニアは4モーションを2種類行うこと)

パートナースタンツまたはピラミッド(3層)を一種類以上演技に含むこと。

『ラインダンス』の実施は禁止されている

→モーションは中学生以下は最低8種類、高校生以上は最低4種類必要。

 ラインダンスは横一列に並んで足上げするもの。禁止されています。

 

●安全規則違反

高さ制限や補助方法など、安全対策として別に定められた規則に従わなければならない。規則違反があった場合、1種類につき10点減点となる。

→安全規則には様々なものがあります。

□代表的なもの…3層に上がる際に、TOP一名に対して確実にスポッターがいるかどうかです。(何かあった際に取れる状態か)

また、技自体にも規制があります。

□代表的なもの…2回宙返りのトス技の禁止、1回宙返り内には横2回転まで。ピラミッドへのクライミングは3回転まで

 

現在はこのような安全規則違反ですが、過去もっと厳しかったです。難易度が上がり続けていることを考えると今後さらに減っていきそうです。

 

 

また、採点基準を見ていくと演技構成に必要な要素がわかります。

 

 

●自由演技採点方法

1.基本テクニック 10点

2.モーション    高校生以上 中学生以下 10点

3.ダンス      高校生以上5点 中学生以下 10点

4.ジャンプ 5点

5.タンブリング 5点

6.パートナースタンツ 10点

7.ピラミッド 10点

8.全体難易度 10点

9.スピード感、連続性 高校生以上10点 中学生以下5点

10.同時性/同調整 10点

11.表現テクニック  高校生以上 10点 中学生以下5点

12.完成度 10点

 

合計100点

 

これらを見ていくと、高校生以上にはスピード感や連続性、演技自体に表現することを求められているように感じます。(よく日本文理大学箕面自由学園はチアとは思えない音楽を使ったり、演技が音楽とあっていて面白すよね)

 

中学生以下は、モーションやダンスなど基礎的な部分に比重があり、まずは音楽に合わせて踊ること、正しい形のモーションをすることに重きが置かれているように感じます。

 

これらの採点結果の合計を見ると100点となっていますが、実際の大会での得点は100点を超えるチームが多くいます。その理由を説明します。

 

●審査員数

審査員は5名での審査

各自上記の項目に沿って採点し、各自合計を出します。

その中で一番得点の高い数字と、低い数字が弾かれ、

残った3名の審査員の数字の合計点が得点となります。

 

チアチャンネル高校の得点

 

審査員A 90点

審査員B 80点

審査員C 70点

審査員D 60点

審査員E 50点

 

この場合、審査員B、C、Dの得点が採用され、

チアチャンネル高校の得点は

80点+70点+60点の合計である210点となります。

 

これを基準にして目標点数などを決めたり、

演技を決めて見てくださいね。

また採点基準については別の記事も書こうと思います。

 

 

●中学以下 演技参考 

目白研心中学校 ポラリス 


2018 JAPANCUP チアリーディング 優勝 目白研心中学校 Polaris

 

 ●高校以上 演技参考

箕面自由学園高等学校 ゴールデンベアーズ


2018 JAPAN CUP 高校決勝 GOLDEN BEARS 優勝

 

●社会人参考

クラブチームデビルス


JAPAN CUP 2017 日本選手権大会 第3位  クラブチーム デビルス A/DEVILS A(神奈川県) 312 5 = 104 5 + 208 0